プロが教える小説自費出版ガイド|費用・準備・進め方が一から分かる決定版
はじめに
「自分では原稿を書けないが、アイデアはある」
「数奇な人生だった。自伝的小説を出したい」
「未完成の小説がある。ゴーストライターを探して、後半を執筆してほしい」
「完成原稿の小説がある。出版社探しで迷っている」
このページでは、そんな皆様のご要望にお応えする方法のひとつとして「自費出版」をおすすめしています。ただし、自費出版をしようとしても、まだまだ悩みは尽きないはず。
「はたして、自分の小説を読んでくれる人が本当にいるの?」
「費用の目安がわからない。相場はいくら?」
「小説の出版は、儲かるのか。印税はどうなる?」
「ベストセラーを狙うには、どういう方法がある?」
「具体的な進め方がわからない?」
なので、ためらっている方も多いことでしょう。そこで、本ページでは「小説を自費出版で出したい。けれど二の足を踏んでいる」という皆様のために、多くの小説出版に関わってきた当社編集者が、業界の現状、出版社の選び方、原稿の用意の仕方、そして読者を増やす方法まで、わかりやすくご説明しています。
本ページをしっかりと読んでいただけたら、あなたにぴったりの出版社と「二人三脚」で自費出版を成功させることができるはずです。
目次
・自費出版とは?
・自費出版で小説を出すデメリットとは?
・自費出版で小説を出すメリット
・業者の選び方
・費用の目安
・印税のしくみ
・完成までにかかる期間
・出版の流れと成功のコツ
・よくある質問
・おわりに
自費出版とは?
まず「自費出版」について、商業出版との違いを中心に説明しましょう。自費出版とは、著者本人がすべての費用を負担して本を出す方法です。
編集、装丁、販売、宣伝まで、すべてを著者本人の責任で進めます。一部の作業を外部委託することは可能ですが、その場合も責任者は「あなた」です。
いっぽう、皆さんが書店でよく目にされるのは99%が「商業出版」の本です。有名なところでは、新潮社や講談社などがありますが、商業出版ではこうした出版社がすべての経費を負担し、出版します。
出版にかかる費用を負担する人が誰か、という違いがあります。
自費出版で小説を出すデメリットとは?
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まずはデメリットからご紹介したいと思います。以下の点で、商業出版に比べて不利になりがちです。
費用がかさみがち
出版において、最も大きなネックと言えるのが、費用の問題です。ページ数・部数により、平均で30万〜200万円ほどはかかります。もちろん格安サービスをつかうという手もありますが、この業界では価格とサービスは比例するため、価格を下げればサービスの質はどうしても落ちてしまいます。
本の完成度が保障されない
商業出版の場合、プロの編集者、校正者が、原稿を厳しくチェックします。また、装幀やページ構成も、デザイナーや組版の専門家が担当してくれます。
一方、自費出版では、こうしたプロにすべてを頼れません。自分で探した人に外注することは可能ですが、最終的には、進行状況を管理し、品質をあげるための努力は、すべて「あなた」にかかっています。ですので、そうした能力がないと、誤字脱字やデザインの乱れを直しきることができず、本の完成度が低下するおそれがあるのです。
流通や販促活動が限定される
大手の商業出版社の場合、取次会社(卸会社)や書店と「太いパイプ」を持っています。そのため、新刊を発売日に合わせて、全国の書店に一斉に届けることができます。販促のための、大規模なフェアも可能です。
これに対し、自費出版の場合、基本的に著者自身が販売ルートを開拓しなくてはなりません。販促活動にしても、SNSやYouTubeなどを駆使して、自力で行わなくてはならないのです。
売れるとは限らない
多くの場合、自費出版の本は、そのままでは町の一般書店には並びません。ISBNというバーコードを取得する必要があるからです。たとえ、出版社経由で頼んだとしても、現在では、注文があった場合のみ取り寄せられるとなっているため、書店で目立つのはひじょうに難しいです。
また、少部数印刷のため、同ジャンルの商業出版の本に比べて、価格設定が高くなりがちです。そのため、ご自身が有名なインフルエンサーであるなど、よほど効果的な販促活動を行わない限り、売れ行きを伸ばすのは難しいです。
自費出版で小説を出すメリット
「自費出版」は良いことばかりではないのだな。たいへんだな、と思われたことでしょう。けれども、メリットもたくさんあります。第一に「自由度の高さ」です。
自由な表現・内容が可能
商業出版の場合、編集者や文学賞の審査員など「文章のプロ」が読んで「これは確実に売れるぞ!」と判断しないと、出版されません。特に無名の新人の場合、出版のハードルはひじょうに高いです。
「面白いけれど、一般受けしない小説」
「実験性の高い前衛小説」
「小説投稿Webサイトで人気の小説」
などであっても、商業出版される確率はほぼゼロです。しかし、自費出版には、そうした制約がありません。自分の好みや思想を打ち出した「とがった」本を出すことができます。また往々にしてそうした本が予想外に売れることがあるから「業界は面白い」のです。
さらに。
「小説のイメージに合わせて、カバーに使うイラストを指定したい」
「オビに有名人の推薦文と写真を入れたい」
など、初めて出す本に、様々な夢を膨らませている方もいらっしゃると思います。
残念ながら、商業出版の場合「採算がとれるか」どうかが最優先され、却下されたりします。が、自費出版の場合、表紙のデザインや本文のフォント、タイトルや帯、紙質に至るまで、すべてあなたの思い通りです。
自分の本がリアル書店・ネット書店で流通する
自費出版流通に理解のある出版社(星雲社)を通せば、リアル書店(実際の本屋)やネット書店(大手通販サイト)で自分の本を出すこともできます。自社でISBNコードを取得できるか、それとも星雲社と取引があるかどうか、を確認しましょう。
他人の評価をもらえる
原稿を書き終えたとしても、世間に公表しないことには、作品に対する感想をいただくことはできません。流通すれば、売上という形で、作品に対する世間からのフィードバックを得ることができます。
いかがでしたでしょうか。以上のメリット・デメリットを合わせて考えると
「売れ行きは二の次。自分のテーマを自由に追求したい」
「デザインや装幀にこだわりたい」
「費用がかかってもいい。これまでの創作活動の集大成として、記念となる本を出したい」
「自伝に近いので、はなから商業出版を考えていない」
自費出版は、このような人に最適な手段と言えるでしょう。
「えっ! でもさっきはデメリットばかり聞かされた。なのでやっぱり失敗が怖い」そう思われた方もいるでしょう。
じつは、そのデメリットは「良心的で親切な出版社」が見つければ、すべてカバーできます。100万部の大ベストセラーを生み出し、夢の印税生活をおくることもけっして不可能ではないのです。
業者の選び方
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では、あなたにとって最適な業者はどこでしょうか? 印刷会社(A社)、大手商業出版社(B社)、そして当社を比較してみました。![]()
上記をまとめると以下のようになります。
A社(印刷所系)に向いている人:
・とにかく安く仕上げたい人
・書店流通を希望しない人
・自分で書いた「原稿そのまま」で出版したい方
B社(大手出版)に向いている人:
・お金に余裕がある人
・自作小説を広く流通させたい
・大手ブランドの安心感と満足感がほしい
当社に向いている人:
・費用は抑えたいが、全体的進行にサポートがほしい
・原稿を自分で書けない、もしくは手直しがほしい方
・大手で出すほどの予算はないが、同様のサービスが期待する方
となります。なお、当社の場合、編集者は自費出版アドバイザーという資格を所持しております。編集者に必要な基礎能力をもっている証明でもあります。
また、あなたの原稿は、校正者養成コースを終了した専門の校正者が、しっかりと誤字脱字などがないか、日本語の文法が間違っていないかを確認します。
出版社選びに迷っているなら、こうした有資格者がいるかどうか、もひとつの基準にしてください。![]()
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費用の目安
普通の小説本
(仕様:四六判・並製・96頁、本文モノクロ)を、
紙の本で100冊出す場合、当社のような出版系のサービスであれば、相場は26万〜40万円程度です(流通・販促活動なし)。これに対し、印刷会社(格安系)の場合は5〜10万円程度です。
同じ仕様にもかかわらず、料金に幅があります。なぜか? サービスの質や内容の違いに由来します。
出版社系の会社の場合、取材や打ち合わせは、対面でおこなうことができます。ですが、格安系であれば、対面は不可能で、電話とメールだけの対応となります。
また格安系は、編集、校正、流通、販促は、すべてあなたが自分で行わなくてはなりません。自費出版社でも、料金が安いところは最低限の校正しか行わず、表紙は無料のテンプレートをそのまま使用、ということもあり得ます。
したがって「安ければよい」というわけではありません。費用とサービスの内容・質を吟味し、何を優先したのかをしっかり考えたうえで「あなたにとって」最も適切な会社を選びましょう。
参考までに当社の価格表を下記に掲載しました。「原稿持込の場合」「弊社のライターが執筆した場合」で費用が大きく異なる点に、ご注意くださいませ。
原稿持ち込みの場合
弊社のライターが原稿執筆した場合
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※初回打ち合わせや取材は、全国一律、交通費無料となります。
※以上の仕様内であれば、追加料金はかかりません。
※すべてのプランで修正は2回まで可能
なお、Amazonおよび一般書店での販売まで希望される場合、依頼前には以下の費用が含まれているのかどうか、追加費用がかかるのかをかならず確認するようにしましょう。当社の場合は標準もしくはオプションで用意されています。
「書店流通費」(本を書店に流通させるための基礎費用)
「補完発送費」(倉庫から書店までの運送費用)
「新聞広告費」
「書店営業費」(書店に出版社の営業マンが訪問して売り込むための費用)
印税のしくみ
費用に次ぐ、皆さんの関心の的は「印税」でしょう。
「費用はかさんだけれど、印税が入ればペイできるかもしれない」
「ベストセラーになれば、夢の印税生活ができるかも」
と期待している方が多いと思います。
実は、書店流通をしない自費出版では「印税」は存在しません。というのも、そもそも印税は、商業出版社が小説の著作権を使ったお礼として、作家に支払うもの。自費出版では著者自身が出版費用を負担しているため、原則、印税は発生しないのです。
「じゃあ売れても売れなくても同じか......」と落ち込む必要はありません。代わりに「売上還付金」が存在します。売り上げから諸経費を差し引いて利益がでれば、そこから、著者に支払われるお金です。
また、読者が増え、重版になるなど、予定部数を上回って発行された場合には、そこに印税は発生します。その相場は知っておくべきです。自費出版の場合、還付金(印税率)は10〜50%程度(紙の本の場合)。商業出版は5~10%程度となります。
印税の相場は、10〜50%──随分と幅があります。出版社によって設定率が異なるからです。
なかには2〜5%という非常に低い印税率の会社もあるので、注意が必要です。ご自身が費用負担したのであれば、最低でも10%以上を目指すのがいいでしょう。
ちなみに当社の印税率は30%です。
定価1000円の本を1000冊出版して、すべて売り切ったとなると、300円×1000冊の300,000円が印税として1年後に支払われることになります。
完成までにかかる期間
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1)原稿、原稿のレイアウト、表紙のデザインのデータがすべて揃っている場合。
2)原稿なし、その他すべてこれから用意する場合。
で期間が異なります。1)の場合は、2から3週間で出来上がります。ただし、図版がおおく、印刷所の繁忙期が重なると延びる場合があるので、注意してください。
ただし、大手出版や当社のような出版系を選んだ場合は、取材、執筆、編集といったプロセスが加わるため最短で4カ月以上が必要となります。下記に詳しく述べておきます。
出版の流れと成功のコツ
出版社に依頼して小説を出す場合、①から⑦までのすべてのプロセスを含め、完成まで最短で4カ月、平均で6カ月かかります。それぞれの作業と成功のコツについて、詳しく見てみましょう。
①申し込み・相談
公式HPなどを通して、業者に出版相談を申し込み「どんな本を作りたいか」を伝えます。
伝えるべき内容としては
・出版の目的
・小説のジャンル(SF、恋愛小説、歴史小説etc.)
・本の仕様(ページ数、サイズ、装幀、紙の本か電子書籍か)
・部数
・原稿の状態
・スケジュール(いつまでに完成させたいか)
一番、重要なことがあります。
お客様の予算です。
もし上限がある場合は、この時点で必ず伝えましょう。良質な出版社であれば、その範囲内であなたに最適なプランを提案してくれます。
② 原稿の準備・提出
完成した原稿を推敲して、業者に提出します。四六判・100頁の小説の場合、4万字ほどの原稿量が必要になります。この段階までの作業は、基本的に自分で行います。
もし「原稿の質が心配」という場合は、入稿前の原稿のチェックやリライトを手掛けてくれるか、最初の打ち合わせで確認しましょう。プロの手が入ると、文章の完成度が大きく上がります。
③ 編集・校正
提出原稿に沿って、編集者が文字・図版のレイアウトを行い、ゲラ(仮原稿)を作成します。完成次第、校正の始まりです。校正は通常2回可能です。基本的に著者中心で進めますが、実績のある自費出版会社、たとえば、校閲者や編集者、専属ライターなどの文章のプロが、細かいミスまでチェックしてくれます。文章の質を上げるための、重要なサービスです。
④ デザイン(表紙・本文)
③と並行して、デザイナーや編集者と相談しながら、カバーや帯をデザインし、本文の見た目を整えます。
実のところ、デザインは「その本が読まれるかどうか」を決定づける重要な要素です。というのも、読者は表紙を見て面白そうかどうかを判断します。また、本文のレイアウトが整っていると、最後まで読んでもらいやすくなります。
そこでおすすめは、打ち合わせの段階で、その出版社が過去に出した本を見せてもらうという方法です。表紙のデザインが自分の好みに合っているか、本文は読みやすいレイアウト(フォント・文字の大きさ・行間)になっているかを確認しましょう。
また「こんなデザインにしたい」という理想があるなら、積極的に伝えましょう。密なコミュニケーションが、成功のコツです。
⑤ 印刷・製本 or 電子化
【紙の本の場合】
出版社が校正を反映したデータを印刷所に提出し、製本作業が始まります。
【電子書籍の場合】
出版社が各配信プラットフォーム(Kindleなど)向けに整えた原稿や表紙データをアップロードし、見え方などを確認した上で、公開手続きを行います。
この時点で著者が行うことは、基本的にありません。完成の連絡を待ちましょう。
⑥ 納品・販売
おめでとうございます。あなたの一冊がついに完成です。完成した本は、まずあなたに届けられます(※紙の本の場合)。なお、③~⑤と並行して、希望者のみ、販売の手続きを進めます。具体的には
・ISBNの取得
・出版情報の登録
・取次会社との契約(リアル書店での販売に必要)
・Amazonなどのオンライン書店への登録
などです。自費出版会社は、あくまで「本を作る」こと自体が目的です。そのため、こうした手続きは有料です。
「有料になるなら、自分でやろうかな」と思われた方はいらっしゃいますか?
はっきり言います。自力で行うのはなかなか難しいと言わざるを得ません。ISBNの取得には多大な労力と費用がかかります。また、取次店は、個人との契約には応じてくれません。
リアル書店・オンライン書店両方での販売を考えているのなら、費用を惜しむことなく、自費出版会社に依頼しましょう。相場はAmazon流通のみの場合、初期費用は3万~5万。リアル書店を含めたい場合は、10万円程度です。ただし、多くの場合、販売後に追加費用(手数料、倉庫費など)が発生します(※最初に一括で支払う会社もあります)。
⑦ 販促
たとえ、⑥で契約した出版社が「新聞広告や書店営業訪問しますよ」と宣伝していても、どのぐらい本気で取り組んでくれるかは未知数です。まずは、あなた自身が基礎的な販促方法として、どのようなものがあるか知っておくべきものを、下記に挙げておきました。
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プロに頼めば、自力で行うよりも広範にアピールできます。一人でも多くの人に読んでもらうためにも、是非検討しましょう。ちなみに当社では上記すべての方法にオプションで積極的に対応します。
よくある質問
おわりに
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これまで、当社は多くのお客様から小説出版のお問い合わせを受けてきました。
「プロでもないのに、自分の小説を出したなんて言ったら、笑われないか?」
「目立ちたがりと思われないか?」
と心配される方がいらっしゃいました。
はっきり言いましょう。
自費出版は、あなたが「心の中で温めてきた大切なもの」を外の世界に伝えるための正当な手段です。恥じる必要はまったくありません。
また、自費出版で出した本が商業デビューのきっかけになった事例もあります。2001年に刊行されたホラー小説『リアル鬼ごっこ』(著者:山田悠介)はその代表例です。累計発行部数は200万部に達し、映画やテレビゲームにもなりました。世界にまで目を広げれば「ハリーポッター」シリーズもスタートは自費出版なのです。
「自分の物語を本にしたい」。
そう思われた方は、ためらうことなく、一歩を踏み出してください。
なお、小説出版の成功は、よき編集者・校正者・デザイナーとタッグを組めるか、にかかっています。ちなみに、当社の社長のプロデュース本のなかには、10万部を超えるベストセラーとなったものは多くあります。さらに、当社のスタッフは、みな本好きであり、あらゆる作家の小説に精通しており、その経験からはじめて出版する方々に対し「よきアドバイス」をおこなうことができます。校正者はスクール卒業者であり、デザイナーはあなたの本を読んだ上で、最適なデザインを提供します。
それでも。
まだ一歩を踏み出せない──と、お悩みの方もいらっしゃるでしょう。
アイデアだけで結構です。プロットも必要ありません。当社の母体はゴーストライターの代筆専門会社です。
原稿作成の段階から、ゴーストライターと編集者が、皆様を全面的に丁寧にサポートいたします。当社から刊行されたお客様から感謝の声をいただいております。
ぜひ、下記からお問い合わせください。みなさまとの出会いを楽しみにしております。
(ページ執筆者・高木伸浩)
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