自分の経験を本にしたい人へ|一般の方が本を出版する方法・費用・流れ

本を書きたい一般の方へ|自分の経験を出版するには様々な形がある!

経験を本として未来へ残す

経験を本にすると、誰に何を残せるのか

人生の経験を本にする目的は、自分の歩みを記録するだけではありません。楽しかった思いだけでなく、迷った末の決断、仕事での失敗、苦しい時期をどう乗り越えたか、そこで何を学んだかまで、他の人が読んで理解できる形にして残すことに、本の価値があります。

まず考えていただきたいのは、「誰に読んでもらいたいか」です。妻や夫、子ども、孫、友人、仕事仲間、会社の社員や後継者など、顔の浮かぶ一人を思い描いてみてください。その人に向けて書くことで、単なる出来事の羅列ではなく、「なぜ、あのとき決断したのか」「何を大切に生きてきたのか」という、あなたにしか語れない思いが伝わる本になります。

家族にとっては、本人から詳しく聞く機会のなかった人生や、家族への感謝を知る一冊になります。経営者であれば、創業時の苦労、仕事への姿勢、守ってきた理念を、社員や後継者へ受け渡すことができます。お世話になった方へ贈れば、これまで言葉にできなかった感謝を伝える贈り物にもなるでしょう。

大勢に読まれることだけが出版の成功ではありません。最も伝えたい一人に、人生を通して得た知恵や思いが届くこと。それこそが、経験を本にして残す大きな意味です。本は、記憶の中だけにあった経験を、世代や時間を越えて読み継げる言葉へ変えてくれるでしょう。

このページでは「自分の経験を本にしたい」という思いを持つ方々に、その先の一歩を踏み出すために役立つ情報をご案内します。以下の目次から、気になる項目をお読みください。全体は5分ほどでお読みいただけます。

ライティング株式会社が制作した自伝・自分史の書籍5冊

自伝と企業出版―目的に合う本の選び方

経験に合う本の形

あなたの経験は、どこまでを取り上げ、誰に何を伝えるかによって「本の形」が決まります。

生まれてから現在まで、人生全体を振り返る本は「自伝」です。創業者の自伝に、起業の経緯や会社の成長などの出来事を加えれば「社史」になります。

病気からの回復、災害、海外での出来事、特別な仕事への挑戦など、一つの特異な体験に焦点を絞り、事実に基づいて描けば「ノンフィクション」になります。実際の経験を土台にしながら、登場人物や設定、出来事の一部を創作して物語にすれば、「小説」という形も選べます。

経営、医療、教育、建築など、特定分野で身につけた知識や技術を伝えるなら、「企業出版・ビジネス書・実用書」が適しています。趣味のテクニックや話題をSNSなどの仲間と共有したいのであれば、「趣味の実用書」になるでしょう。

これらは完全に別々のものではなく、自伝と社史、ノンフィクションと実用書など、複数の要素を組み合わせることもできます。「誰に読んでほしいか」「どの経験を伝えたいか」「読後にどうなってほしいか」を考えると、ご自身に合った本の形が見えてきます。

原稿がなくても、3時間×2回の取材から始められる理由

原稿がなくても取材から本をつくれる

「自分の経験を本にしたい」と思っても、最初から何万字もの原稿を書ける人は、ほとんどいません。何から始め、どの出来事を選べばよいのか分からず、そこで止まってしまう方も多いでしょう。しかし、文章の材料は新しく考え出すものではありません。これまでの出来事、出会った人、迷った末の決断、そのときの喜びや悔しさなど、必要な材料はすでにご本人の記憶の中にあります。

当社の標準的な取材は、1回約3時間を2日間、合計約6時間です。取材前に、誰に何を伝えたいのか、どのような本にしたいのかを確認し、担当ライターが質問項目を準備します。単に生まれた年から順番に聞くだけではありません。

「なぜ、その道を選んだのですか」
「その決断によって、何を失い、何を得ましたか」
「いま振り返ると、その経験にはどのような意味がありましたか」

このような質問を重ねることで、一人では思い出せなかった出来事や、当時は言葉にできなかった感情が引き出されます。普段の言葉で、雑談をするようにお話しいただいてかまいません。途中で休憩を入れたり、体調に合わせて日程を調整したりすることもできます。

6時間の対話から得られる情報量は、おおよそ4万~10万字に達し、一冊の本をつくるための十分な材料になります。ただし、録音内容を文字に起こすだけで、本が完成するわけではありません。会話には重複や話の前後があります。担当ライターは、取材内容を繰り返し聞き込み、人生や事業を貫くテーマを見つけ、必要な出来事を選んで章立てをつくります。そのうえで説明不足を補い、重要な場面には会話や感情を交えながら、読者が理解しやすい文章へ再構成します。

完成した仮原稿は、ご本人にも確認していただきます。「この表現は自分らしくない」「ここをもっと詳しく書いてほしい」といったご希望を受け、編集者と修正を重ねます。さらに校正者が誤字脱字、固有名詞、年代などを確認します。必要なのは文章を書く力ではありません。ご自身の経験を担当ライターに話していただくこと。それが、本づくりの出発点です。

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本の方向を決める「誰に・何を・何のために」

誰に何を何のために伝えるか

本の方向を決めるとき、最初に考えたいのが「誰に」「何を」「何のために」伝えるのか、という三つの質問です。ここが曖昧なままでは、思い出した出来事を次々に盛り込むだけになり、本全体の中心が定まりません。

まず「誰に」は、できるだけ具体的に考えます。「できるだけ大勢の人」ではなく、妻、息子、孫、社員、後継者、友人、趣味の仲間など、顔が思い浮かぶ相手を定めてください。たった一人を想定しても、実際の読者が一人だけになるわけではありません。その人に伝わるように書くことで、同じ立場や悩みを持つ人にも届く文章になります。

次に「何を」です。人生で起きたことを、最初から最後まですべて入れる必要はありません。家族に向けた自伝なら、苦しい時期をどう乗り越えたか、仕事と家庭をどのように考えてきたか、家族への感謝などが中心になります。企業出版なら、創業の理由、仕事へのこだわり、顧客の問題を解決した経験、社員へ受け継ぎたい理念などを選びます。

最後の「何のために」は、その本を読んだ相手に、何を感じ、どう変わってほしいのかという出版目的です。家族に自分の人生を理解してほしい、後継者に判断の基準を引き継いでほしい、など目的によって構成も表現も変わります。

「誰に、何を伝え、読後にどうなってほしいのか」。この一文を決めることで、入れる話と省く話、文章の雰囲気、本の題名まで、一本の方針で考えられるようになります。

出版社・ライター選びで確認したい5項目

出版社とライター選びの5項目

出版をしてくれる会社を選ぶとき、印刷料金の安さだけで判断するのは危険です。文章の質、担当者との相性、契約内容、完成後の扱いまで確認し、安心して自分の経験を託せる相手かを見極めましょう。少なくとも、次の5項目は契約前に確認してください。

① 希望する分野の制作実績があるか

自伝と実用書では、読者も構成も文章のつくり方も異なります。自分がつくりたい本と近い実績があるか、表紙だけでなく、どのような企画・取材・編集を行ったのかまで確認しましょう。当社の出版実績一覧でも、分野ごとの制作例をご覧いただけます。

② 担当ライターの経歴と得意分野が分かるか

「プロのライターが担当します」という説明だけでは十分ではありません。誰が取材し、誰が執筆するのか、経歴や得意分野が公開されているかを確認します。可能であれば契約前に面談し、話しやすさや相性も確かめてください。当社はライター・スタッフの経歴と得意分野を公開しています。

③ 編集・校正まで行う体制があるか

ライターが一人で取材から完成まで担当する場合、文章を客観的に確認する人がいません。構成を見る編集者、誤字脱字や事実関係を確認する校正者、表紙や本文を整えるデザイナーがいるか、それぞれの役割を確かめることが大切です。詳しくは当社の編集体制もご覧ください。

④ 作業内容と費用総額が明確か

見積書には、取材、執筆、編集、校正、デザイン、印刷、販売などの内訳が記載されているかを確認します。追加料金が発生する条件、修正できる回数、支払時期も契約前に説明してもらいましょう。費用の考え方は自費出版の費用解説で詳しくご案内しています。その場で契約を急がせる会社には注意が必要です。

⑤ 原稿確認と完成後の対応が示されているか

仮原稿を本人が確認できるか、希望する修正を反映してもらえるかは、本の満足度を大きく左右します。さらに、家族だけに配るのか、Amazonや一般書店で販売するのかによって必要な対応も変わります。完成後の納品・流通・販促まで、希望に合わせて相談できる会社を選びましょう。

完成した本と、ライティング株式会社の制作体制

専門スタッフによる本の制作体制

当社がこれまでお手伝いしてきた本は、一冊ごとに目的も読者も異なります。家族や子・孫へ人生を残す自伝、創業者が歩んだ道を記録する自叙伝、会社の理念を社員や後継者へ伝える本、専門知識を見込み客へ届ける企業出版などです。同じ「経験を本にする」場合でも、誰に何を伝えるかによって、選ぶエピソード、章立て、文章の雰囲気、表紙デザインまで変わります。

完成した本の価値は、きれいに印刷・製本されていることだけではありません。著者が本当に伝えたかった思いが、本人らしい言葉で表され、初めて読む人にも理解できる文章になっていることが大切です。そのため、当社では一人のライターだけに本づくりのすべてを任せていません。

ライティング株式会社は、1998年に執筆専門プロダクションとして歩み始めました。2007年に法人化し、2026年まで約28年にわたり、文章制作と出版に携わっています。代表の高木伸浩は同志社大学卒業後、東証プライム上場の経営コンサルティング会社で出版コンサルティングを担当し、ビジネス書や学術書の制作に関わってきました。そのなかには「講談社科学出版賞」を受賞した作品もあります。現在は京都を拠点に、10名のスタッフを中心とした制作体制を整えています。

取材では、担当ライターが著者の話を聞き、記憶や考えを深く掘り下げます。執筆後は、編集者が読者の立場から構成や話の流れを確認し、分かりにくい部分や重複を整えます。校正者は、誤字脱字、表記の揺れ、年代、固有名詞などを確認します。さらにデザイナーが、本の内容と著者の希望を踏まえ、表紙と本文のデザインを仕上げます。

スタッフには、国語科教員免許の保有者、文学賞受賞歴のある小説家、介護福祉士などが在籍しています。自伝、ビジネス、医療、建築・不動産、税務、法律、教育など、本のテーマに応じて担当者を選びます。契約前に担当ライターと面談し、経歴や人柄、話しやすさを確かめていただくこともできます。

完成した仮原稿は必ず著者ご本人にお読みいただき、修正のご希望を反映します。企画、取材、執筆、編集、校正、デザイン、印刷、ISBN取得、書店流通まで、一つの方針で進められることが当社の特長です。大切な経験をお預かりするからこそ、担当者と工程を明らかにし、著者と制作スタッフが一つのチームとなって完成を目指します。

費用・期間・部数・販売方法の目安

本づくりの費用と期間の目安

本づくりの費用や期間は、原稿の有無、文字数、本の仕様、印刷部数、販売方法によって変わります。おおよその目安を知っておくと、無理のない計画を立てやすくなります。

費用の目安

取材・執筆・編集・校正・デザイン・印刷・書店流通まで依頼する場合、総額70万~260万円程度が目安です。完成原稿を持ち込む場合や、文字数・部数を少なくする場合は費用を抑えられます。反対に、取材回数、ページ数、カラー写真、上製本、販促内容などを増やすと高くなります。契約前に作業内容と総額、追加費用が生じる条件を確認しましょう。詳しい考え方は自費出版の費用解説、少部数の場合は少部数出版・印刷の費用もご覧ください。

完成までの期間

原稿がない状態から取材・執筆を依頼する場合、相談から本の完成までは、およそ5~6カ月が目安です。取材後、仮原稿の完成までに約3カ月、その後に本人による確認と修正、校正、本文レイアウト、表紙デザイン、印刷・製本を進めます。原稿の分量や修正内容によって期間は変わります。完成希望日が決まっている場合は、契約前に伝えてください。

印刷部数の考え方

家族、友人、社員、取引先などへ配ることが目的なら、「誰に何冊渡すか」から必要部数を計算します。書店販売を希望する場合、当社のお客様では300~1,000部程度が一つの目安です。最初から大量に印刷すれば売れるとは限りません。目的と予算に合わせて部数を決め、必要に応じて増刷する方法が安全です。

販売方法

完成した本は、一般販売を行わず、家族や関係者だけに配ることもできます。販売を希望する場合は、ISBNを付け、Amazonなどのオンライン書店一般書店で注文できる状態にする方法があります。予算を抑えたい場合はKindle・電子書籍も選べます。ただし、流通できることと、全国の書店店頭に常時並ぶことは同じではありません。一般読者へ届けたい場合は、プレスリリース、新聞広告、書店営業、動画など、本の内容と予算に合った販促方法も検討します。詳しくは本を売る・宣伝する方法をご覧ください。

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よくある質問

知りたい質問をクリックすると、回答が開きます。

  • 本にするほど特別な経験ではないと思うのですが、大丈夫ですか?

    はい。ご家族や社員が知りたいのは、華やかな成功だけではありません。迷ったときの決断、苦労を乗り越えた方法、大切にしてきた考え方にも価値があります。取材を通して、一冊を貫くテーマを一緒に探します。

  • 原稿や目次がまったくなくても依頼できますか?

    はい。標準3時間×2回の取材で経験や考えを伺い、ライターが構成と章立てを考えて執筆します。書きかけの原稿、メモ、年表だけがある方や、完成原稿の編集・校正にも対応しています。

  • 自伝と企業出版のどちらにすればよいか分かりません。

    読んでもらいたい相手と、出版後に実現したいことから判断します。家族や友人へ人生を残すなら自伝、顧客・社員・応募者・後継者へ会社の価値を伝えるなら企業出版が基本です。両方の要素を持つ本も制作できます。

  • 高齢なので、3時間の取材に耐えられるか心配です。

    休憩を挟み、ご本人の体調と話すペースに合わせて進めます。取材時間を短くして日数を増やすことも可能です。介護福祉士の資格を持つスタッフも在籍しており、ご家族に同席していただくこともできます。

  • 写真や資料を本に入れられますか?

    はい。家族写真、卒業アルバム、賞状、新聞記事、会社案内、広報誌なども、本の大切な材料になります。掲載点数やカラーの有無は、ページ数や費用とのバランスを見ながら決めます。表紙の色や画像もご相談いただけます。

  • 話したくないことや、実名を出せない出来事はどうなりますか?

    何を話し、何を掲載するかは、ご本人に決めていただきます。一度話した内容も、原稿確認時に削除できます。仮名にする、人物や場所を特定できない表現に変えるなど、プライバシーや社内情報に配慮します。

  • 費用と完成時期は、いつ分かりますか?

    原稿の有無、文字数、取材回数、ページ数、部数、製本・販売方法を確認し、契約前に見積書と予定をご提示します。原稿がない場合、相談から完成までは通常5~6カ月が目安です。追加費用が必要な場合も事前にご説明します。

  • 家族に配るだけでもよいですか? 書店販売もできますか?

    どちらにも対応できます。家族、社員、取引先などに配る私家版として制作することも、ISBNを付け、Amazonや一般書店で販売することも可能です。ただし、本の売上や書店での常設を保証するものではありません。

完成までの「6つのステップ」

詳しい制作工程は、本の種類や原稿の状態によって変わります。原稿のない方は取材から、完成原稿をお持ちの方は編集・校正から始められます。より詳しい説明はご相談から出版までの流れもご覧ください。

お問い合わせ

第1ステップ お問い合わせ・ご相談

お電話またはページ下部のフォームから、原稿の有無、本にしたい経験、希望部数、完成希望時期などをお知らせください。まだ本の形や予算が決まっていなくても問題ありません。

企画と見積もり

第2ステップ 企画・見積書・ご契約

誰に何を残したいのかを伺い、自伝、社史、企業出版、実用書など、目的に合う形をご提案します。必要な工程、期間、費用を記した見積書にご納得いただいてから契約します。ご相談とお打ち合わせは無料です。

取材と執筆

第3ステップ 取材・執筆・原稿整理

原稿がない場合は、標準3時間×2回の取材をもとに担当ライターが構成と原稿を作ります。書きかけや完成原稿がある場合は、著者の文体と意図を尊重し、必要な編集やリライトを行います。

編集と校正

第4ステップ 編集・校正・デザイン

仮原稿を著者に確認していただき、表現や事実関係を修正します。並行して社内校正、本文レイアウト、表紙、写真・図版の調整を進めます。

データ制作と製本

第5ステップ 最終確認・印刷・製本

著者による最終確認を経て校了した後、印刷用データを制作します。選んだ紙、判型、製本、部数に合わせて提携工場で印刷・製本し、完成本をお届けします。

納品と書店販売

第6ステップ 納品・書店流通・販売支援

ご家族や関係者へ配る本は、ご指定の場所へ納品します。販売を希望する場合は、必要に応じてISBN、Amazon、一般書店流通、Kindle、販促方法などを手配します。

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あなたの経験を、本として未来へ残すために

syain_syugo.jpeg経験を本にするために、最初から原稿や詳しい目次を用意する必要はありません。まずは、「誰に読んでほしいのか」「どのような経験を伝えたいのか」「本を通して何を残したいのか」を考えることから始まります。自伝、社史、企業出版、実用書など、本の形がまだ決まっていなくてもかまいません。

ライティング株式会社では、標準3時間×2回の取材をもとに、担当ライターが記憶や思いを引き出し、編集者・校正者・デザイナーとともに一冊の本へ仕上げます。ご家族だけに配る本から、Amazonや一般書店で販売する本まで、目的やご予算に合った方法をご提案します。費用、期間、部数、販売方法についても、ご契約前に確認していただけます。

「自分の経験が本になるのだろうか」「何から相談すればよいか分からない」という段階でも大丈夫です。まだ決まっていないことは、空欄のままでもかまいません。直下のお問い合わせ欄に、現在お考えになっていることや、ご希望、ご不安な点をご記入ください。お話を伺いながら、あなたの経験にふさわしい本の形を一緒に考えてまいります。

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(ページ執筆者・高木伸浩)

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