自費出版は京都、大阪のライティング株式会社へ

アサヒビール大山崎山荘美術館


 スタッフのMです。
 夏至を迎え、本格的な夏の暑さにへこたれそうになっている毎日。そんな京の暑さから逃れるように、JR大山崎の駅から急勾配の坂を登って行ったところにある「アサヒビール大山崎山荘美術館」に行ってきました。

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 トンネルを抜けて、木が生い茂り花の香るお庭を抜けてゆき、「アサヒビール大山崎山荘」と書かれた門を抜けると...

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 こんな素敵な英国趣味の洋館が現れました。
 元々はニッカウヰスキーの創業者のひとりでもある実業家・加賀正太郎氏が大正期に建てた建物だそうで、それが後に不動産屋の手に渡り、マンション建設の計画が上がったことをきっかけにアサヒビール社が買い取り、美術館となりました。

 なので、美術館としての展示品ももちろんですが、建物自体もとっても素敵で、まるで深窓のご令嬢になった気分になれます(笑)。

 まず、何と言ってもこの美術館の一番の目玉はモネの『睡蓮』ですね。本館の隣の、地下深くにある展示室に飾られていました。こちらは建築家安藤忠夫氏の設計です。最初の入口のトンネルもそうでしたが、奥へ奥へと進むごとにどんどん日常から切り離された空間に進んでいるようで、癒されます。

 4月から始まった企画展「野口哲哉展‐野口哲哉の武者分類図鑑‐」が催されていました。まるで絵本「こびとずかん」のように、個性的な武士を描いた作品が並んでいました。一見生真面目な芸術のようでいて、キャプションも含めて全力でふざけつつ、すっとぼけているような、SFでいうと円城塔さんの小説のような、そんな印象を受けました。

 ロボットやプラモデルのような、と書かれていましたが、そんな遊び心たっぷりの作品ばかりでした。会期は7月27日までだそうなので、ぜひ訪れてみてください。

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 さて、展示品を堪能した後は二階にある喫茶室にやってきました。こちら、テラスがついていて、お庭を見回せるのはもちろんのこと、山裾から平野への広大な眺めが楽しめます。画面中央は、石清水八幡宮で有名な男山ですね。

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 そして嬉しいのは名前にアサヒビールとついているだけあってビールが飲めることですね。わたしもついつい頂いてしまいました(笑) 。

 また、今回の企画展にちなんだリーガロイヤルホテル京都さんのケーキもあって、こちらもとっても美味しかったです。

 ミュージアムショップにはモネの睡蓮をあしらったグッズを中心に、自家製のワインケーキなども販売されていました。
 美術館というよりも山奥の別荘に遊びに来たかのような気分を味わえました。そんな非日常的でとっても贅沢な時間が過ごせるこの大山崎山荘美術館に、避暑をかねて足を運んでみてはいかがでしょうか。

料  金:一般900円 高・大学生500円 障害者手帳をお持ちの方 300円
   小・中学生 無料
住 所:618-0071 京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
開館時間:午前10時~午後5時
休館日:月曜日(祝日の時は翌火曜日休)
電話番号:075-957-3123



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