今日の一言 チェーン店の散髪屋さんに入って思うこと...
2014/02/25
私は自費出版の会社を経営しておりますが、経営というのは、どんなに手堅くしているつもりでも、やっぱり「水もの」。ある意味、すべての業種が「水商売」だと思っております(笑)。
昨日、散髪に行きました。
あるチェーン店に入り「こういうふうに髪をカットしてください」
とお願いして、椅子に座りました。すると...
うまいのです。
手つきが、明らかに違うのです。
そして、何かと気遣ってくださいます。
よく見ると、その理容師さんは、私と同じぐらいの歳。
顔もイケメン!
思わず「ここは、チェーンだろ?!」
と疑ってしまいましたが、チェーン店にかわり、ありません。
なぜ、そんなすごい技術をもって、接客態度も良好な人がこんなところで
働いているのだ。
そのときに、ピーンと来ました。
ああ、そうか。
私の知り合いと同じなんだと。その知り合いは、腕のいい寿司屋さんでした。でも安売りの回転寿司のあおりをうけて、店をつぶしてしまい、その後、回転寿司で働いているという人です。
オーナー(経営者)から、サラリーマンへ
こんな人はどの業種でもほんとうに多くいます。
そして困ったことに、この人達は、サボっていたかというとそうではない。
店をつぶさないように、血のにじむような思いをして、一生懸命がんばってきた人達です。
ただ、ほんの少しのところで、ボタンの掛け違いがあったか、
何かの間違いがあっただけで、店をつぶしてしまったわけです。
私もいま、100%の力でがんばっているつもりです。でも、
経営というのは、自分の努力だけでは、何ともならないような不測の事態も生じます。
いつも、120%の力で、やらなくては──
出版社の経営者から、どこかの出版社の編集者へ──
これだけは、避けねばならない
私たちの業界でも、こんな人はいくらでもいます。
チェーン店の散髪屋さんに入って、切に思うことでした。
※イメージ写真です。
写真と本文の内容は、関係がありません。