今日の一言 東京大学地震研究所、楠浩一先生を訪ねました!

2016/02/16

阪神大震災のとき、避難所には人があふれかえってたいへんなことになりました。じつは、その原因は、地震の直撃を受けて、自分の家がまだ使えるかどうか、わからなくて戻れなかった人が多かったのです。これは、東日本大震災でも同様です。

専門家が目視していくと、1日に数棟しか見られず、結局、20日間ほどかかってしまったそうです。
「これではいけない」ということで、東京大学地震研究所の楠浩一先生は、なんとセンサーをつかって、地震直後に、その建物が使えるかどうかを判断できるシステムを作っていらっしゃいます。

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判断にかかる時間は、瞬時であり、あっという間です。
そして、また、その判断内容がすばらしいのです。
「危険」「安全」しろくろはっきりするのです。

じつは。

専門家に診てもらったとしても、白黒はっきりせず「グレー」の回答をする場合がほとんどです。
ですから「要注意」というステッカーを貼って終わりなのですが、これでは診てもらう意味がありません。

楠先生のこのセンサーは現在5万円まで価格が下がっており、オフィスビルなどだけではなく、一般家庭にも普及できるようになってきました。

世の中のために役に立つ研究をする。
これが研究者のあるべき姿だと思います。

楠先生は、地道に人の役に立っていく研究をしておられるすばらしい先生でした。



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