アマゾンで自費出版をしよう!

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アマゾンでの自費出版を成功させよう!

みなさんこんにちは。ライティング株式会社と申します。このページをご覧の皆様は、

  1. 電子書籍で本を出版したい
  2. 売れた分だけ本を印刷したい
  3. できるだけ、印税をたくさん欲しい

などを希望されている皆さんだと思います。

自分で書いた本を、自分で出版してみたい――一昔前は、ぜったいに無理であったようなことが、アマゾンのサービス向上により、誰もがそんな思いを実現できるチャンスがでてきました。

では、具体的にどのような選択肢があるのか、それぞれのメリットはなにか、参入への障壁となるのは何か、出版後気を付けるべき事柄、などをみなさんと一緒に具体的に考えていきたいと思います。

目次

誰もがAmazonで自費出版できる時代へ!

インターネットがなく、アマゾンもない時代。一般の著者が、ご自身の好きなことを書いた自費出版の本を書店に置いてもらうことはほぼ不可能でした。ところが、です。平成から令和にかけて、アマゾンは、Kindle、プリントオンディマンドなどのあらたなサービスを充実させました。そのため普通の方々でも自分の本に「ISBN番号」さえつければ、だれでもアマゾンにて自費出版ができるようになりました。

ところで「ISBN番号」とはなんでしょうか。どんな本でもかまいません。裏表紙をみてください。バーコードがあるはずです。どのバーコードの下部に978からはじまる番号が付されています。これがISBN番号なのです。 

このISBN番号は、どこで、どのようにすれば取得できるのでしょうか。アマゾンでは、あなたの本の諸情報を登録、入力する際、自動的に付与してくれます。ひじょうに、便利ですね。

ただし、気を付けていただきたい点があります。アマゾン以外のネット書店では、その簡易版ISBN番号は使用できないということです。楽天ブックスや、ツタヤ、セブンネットなどで、広く販売していきたいという人は、正式なISBN番号を取得するようにしましょう。

それには、公的な機関にたいして面倒な申請作業と取得費が発生します。個人で取得するのは金額的にも、労務的にもなかなか大変な作業です。「ISBN取得」などで検索してでてくる、代行業者などに頼むのをおすすめします。費用が安くなります。

ISBN番号の取得には、もうひとつメリットがあります。ネット書店だけでなく、リアル書店でも取扱が可能になることです。自費出版は、出版社だけの特権ではありません。あなたが、近所の地元書店などにも直接営業に出向けば、交渉次第では、置いてもらうことができるようになるでしょう。

アマゾンでの自費出版、3つの方法

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アマゾンで自費出版するには、大きくわけて3種類が存在します。それぞれの特長を踏まえて選択していただくのが無難です。

1) 電子出版 2)プリントオンデマンド 3)紙の本の出版

です。以下、簡単に説明しておきます。

電子書籍とは、電子データのみの出版形態です。アマゾンではKindleとよばれています。おもに、パソコンやタブレット、スマホ上のみで閲覧する形態です。メリットは、紙の本にくらべて、縦型横型といった形式にとらわれず、閲覧するデバイス(PCやタブレット)に合わせて、読みやすいように自動的にデザインを変形してくれるところです。

プリントオンデマンド(以下PODに略)とは、注文のたびに「1冊」から紙に印刷し、読者に送付してくれるサービスです。メリットは、電子書籍にくらべて目が疲れない。表紙がついた本として製本されるので、手にした喜びがあることなどです。

紙の本の出版とは、もっともベーシックな形態です。最初からある程度のまとまった部数を印刷し、その本を、アマゾンを窓口に売るといったイメージです。売上がある程度見込める場合、予算に余裕がある場合におすすめの方法です。

電子書籍で出版する場合(Kindle)

Amazonでの電子書籍の出版は、Kindleとよばれています。Kindleでの出版は、どのように準備をすすめていけばいいのでしょうか。事前に必要なものとしてはワードの原稿、表紙デザインの、2つとなります。

なお、本の希望小売価格と、本のカテゴリは事前に決めておきましょう。後の登録時になやまなくて楽になるはずです。価格は、99円から可能です。安く設定してたくさん売りたい、たくさん売れなくていいから高めに設定する、というようにご事情は個人によって違いますから、出版目的に応じて、よく考えてから決めるようにしましょう。

本のカテゴリにはまず、文学、ノンフィクション、ビジネス、趣味、絵本、などが大分類としてあります。つぎに小分類として文学を例にとると、文芸、歴史小説、ミステリー、エッセイなどにわかれていきます。以下のページを参考にして決めておきましょう。https://www.amazon.co.jp/gp/browse.html?rw_useCurrentProtocol=1&node=465610&ref_=ed_book_seeallcategory

もうひとつ決めておくべきことがあります。印税率です。通常の書店本だと著者印税は、8〜12%ぐらいになります。アマゾンでは、35%か70%を選べます。

なお、図のようにいくつかの条件が加わりますが、アマゾンのみでの販売しか考えていないのであれば、70%を選んだほうが得だといえます。

Kindleへの登録方法自体は、むずかしくありません。まず「Kindleダイレクト・パブリッシング(以下KDPに略)」のサイトにアクセスします。すると、アマゾンのほうから、さまざまな入力画面を提示してもらえるので、その指示にしたがって、書籍のタイトルや、発売日、定価など、必要な情報を入力していくだけです。

それが完了すると、ワード原稿をアップロードします。アップロード後は、すぐに販売が許可されるわけではありません。審査の時間があります。最大で72時間かかりますので焦らず待つようにしましょう。内容や表紙のデザインが、公序良俗に反していないかぎり認められるでしょう。ちなみに、KDPへの登録費用は無料です。

Kindleでの最大のメリットは、紙の書籍のように、日本国内への販売に限定されないことです。配達料がかからないので、全世界の読者に向けて販売を行うことができるのです。

もうひとつメリットとしては、発売後の修正が可能だということ。紙の本なら誤字脱字などは、修正不可能です。読者などからそれらを指摘されれば、直して再びアップロードすることができます。ただし、それまでに購入した読者には、その修正は反映されません。

紙の本で出版する場合

もっともベーシックな既存の自費出版法です。

通常の費用をかけた、自費出版ルートで書店発売を希望すると、その多くがアマゾンで販売してくれる手続きを代行してくれます。取次とよばれる出版卸会社(日販やトーハン)に口座をもつ、出版社や印刷会社がISBN番号を取得すれば、アマゾンをはじめ、楽天ブックス、ツタヤ、セブンネット、三省堂、紀伊国屋など大手のネット書店にも、自動的に配本されるようになっているからです。

メリットとしては、アマゾンへの登録には、細かい数値の設定があるのですが、そういったところはすべて出版社や印刷会社のほうで、サポートしてくれるメリットもあります。

早急に本を欲しい読者が、アマゾン上で検索、一時的に「売り切れ」となっていたとしても、他のネット書店で発売していれば、その販売ロスを防げるという効果も期待できます。

まれにネット書店で買いたくないという読者がいます。そういう読者は地元のリアル書店で、注文をだすのですが、その書店への取り寄せも可能になります。

売上の回収においても、一括で管理し、著者に支払ってくれるので、アマゾン、他のネット書店、リアル書店、それぞれから売上を回収する手間はかかりません。

ただし、これは、資金的に「余裕のある人」向けの選択肢といえるでしょう。

自費出版には、紙の仕入れや印刷、製本、倉庫料、販売手数料などで数十万円から200万円ほどかかります。そういった費用がすべて無料のKindleやPODのサービスとくらべると高額となります。

プリントオンデマンド(POD)

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「オンデマンド」とは「必要な時に、必要な冊数だけ印刷する」というサービスです。ふつうの印刷には「版」が必要です。費用もかかります。ですが、高性能な業務用レーザープリンター&インクジェットプリンターが登場しました。

版は必要ありません。まるで家庭用のプリンターのように、ワード原稿からそのまま出力可能となりました。さらに印刷だけでなく、その紙をたばねて背に糊を付けて製本までできるシステムをアマゾンは整備しました。

なぜ、プリントオンデマンドが必要となったのかといいますと、学術書、専門書、自費出版本など、世の中には、あらかじめ多くの部数の販売をのぞめない作品というものが一定数存在します。版をつくるとどんな本でも最低10万円以上はかかるため、印刷したくともできない状況にあった本が、たくさんあったからです。また、同じ理由により、売れたはいいが、増刷がしたくともそこまでではない本というのがありました。

それらの本についてはまさに福音ともいえるサービスです。プリンターの進化とアマゾンのようなIT技術の発達、両方によってもたらされたサービスといえるでしょう。

①アマゾンでの販売

 本が出版されたあと、御自身の本をできるかぎり売っていきたいという思いは誰しもが持つものです。本の販売を弊社でご希望のお客様は、アマゾンで販売することが可能です。弊社の販売方法は「ひと味」違います。
 アマゾンとの直接の取引をしているため、本の内容やデータをこちらが意図した通りのものをアマゾンの画面に表示させることができるのです。
 これが直接取引の強みです。普通の本は、アマゾンが機械的に処理してしまうため、こちらが訴えかけたい内容を反映させることができないのです。
 また、いまアマゾン内で売れている本に御自身の本をリンクさせることも大切です。
 そんなことはできるのか?!
 簡単です。
 たとえば、ベストセラーになっている本と同時に御自身の本を1冊買えば「この本を買った人は、こんな本を読んでいます!」とリンクができるのです。
 小さな販売努力が、地道な成果へとつながるのです。

②売上のお支払い

 売上は増刷がかかった場合は、その都度お支払いさせていただきます。支払い期間は増刷がかかって1カ月以内です。できるかぎり早いお支払いを心がけています。
 通常の売上は弊社の決算月にあわせて1年間にまとめお支払いさせていただきます。

※ここだけの裏話...
 余談ですが、利益を著者と版元でどう分けるのか――
 他社様では売上利益50%以上還元としているところもあります。
 皆様にとっては、一見、「おいしそう」に見える数字ですが、じつはこの表示も一概に信用できるものではありません。
 すべての本にこんな利益配分をすれば、どんな大手出版社でもすぐに倒産してしまいます。さる大手出版社は、たとえ、どんなに売れている人気作家でも印税は10%と決め、それ以上にすることは一切ありません。
 そうしないと倒産してしまうからです。
 また、中小版元なら、8%というところも多いのが現状です。
 ではなぜ50%払ってもよい――とする自費出版系の版元が倒産しないのか。
 それは自分で出版しておきながら、売るつもりがないからで、実際にはまったく売れません。ですから、売れないものの数字をいくら高く設定していても腹は痛まないのです。
 弊社での配分比率は、皆様とご相談の上、決めさせていただけたら、と思っております。
 甘い数字にはワナがある?!
 覚えておいてください。

③販売の継続

 アマゾンでのご著書掲載の期間は、弊社でご出版いただいた場合、時間制限はありません。
 たとえ10年経っても、50年経っても、アマゾンで本が買える、というのは未来の読者にとってもすばらしいことなのです。
 大きな声では言えませんが、弊社のスタッフが協力して、本の感想などもせいいっぱい良い感想を書かせていただきます(笑)。
 反対に、書店流通を大きな声でうたっている自費出版系の版元様から、本を出版して、「さあ、書店に置いてもらおう」と思っても、実際にはよくて2週間で返本されてきます。あとは「うちは置きましたよ。あとは御自身で売ってください」という態度をとられます...。
 これは寂しいことです。
 冷たいです。
 こんな思いをしている著者のなんと多いことでしょう。
 弊社とお付き合いさせていただくお客様にはぜったいにこんな思いはさせません。
 本を出されたあと、何年経っても、「どうしたら売れるのか」「次回作はどのような内容で書くのか」そんなことを一緒に話し合いながら、プランを練っていけたらと思っています。
 何度も申し上げますが、弊社で出版されるお客様は「作家」です。
 弊社の担当者は「編集者」です。
 作家と編集者――
 ときには泣き、ときには一緒に笑うという、血の通った関係性を保って仕事をしていきたいと思っています。



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